釧路のカフェ28店を、実際に調べてみました
Googleマップの公開情報をもとに、釧路市内のカフェ・喫茶店28店を調べました。まず目を引いたのは、評判の良さです。口コミの平均評価は★4.56。5点満点で、これはかなり高い数字です。実力のあるお店が、それだけそろっているということです。
ところが、もう一つの数字が問題でした。28店のうち、自分のお店の公式サイトを持っていたのは、わずか5店。残りの23店、じつに約8割が、自社サイトを持っていなかったのです。
しかも驚いたのは、口コミ件数で上位に並ぶ人気店ほど、その傾向が強かったこと。口コミ200件を超える有名店でさえ、公式サイトは持っていませんでした。「人気があること」と「ネットで見つけてもらえること」は、別の話なのだと、数字がはっきり示していました。
評判がいいのに、なぜ見つけてもらえないのか
理由はシンプルです。多くのカフェが、情報の置き場所を「食べログ」や「Instagram」だけで済ませているからです。それ自体は悪いことではありません。ただ、いま検索の入口が大きく変わりつつあります。
いま、Google検索の一番上には、AIがまとめた回答が表示されるようになりました。「釧路でゆっくりできるカフェは?」と聞くと、AIがおすすめのお店を数軒、名前を挙げて答えてくれる。ローカルなお店の検索でも、この形式はすでに珍しくありません。
このときAIは、Googleビジネスプロフィール(GBP)や、そのお店の公式サイトの情報を照らし合わせて、「本当に信頼できる店か」を判断しています。公式サイトがないと、AIはお店の情報の裏付けが取れず、自信を持って紹介できません。評判が良くても、"おすすめ候補"に挙がりにくいのは、このためです。
お客さんは、こうやってお店を探している
少し、具体的な場面を想像してみます。出張で釧路に来た人が、夜にスマホで「釧路 カフェ 朝食」と検索したとします。画面に出てくるのは、AIがまとめた数行の回答と、地図に並ぶお店。多くの人は、この上から数軒しか見ません。気になった名前をタップして、写真を眺め、良さそうなら場所を確認する。ここまでが、ほんの数十秒の出来事です。
この短い時間で選ばれるかどうかは、Googleに登録された情報の"厚み"で決まります。今回調べた28店の口コミ数を見ると、中央値は17件。つまり半分のお店は17件以下で、必ずしも件数で競っているわけではありません。写真の平均も、9枚ほど。件数が少なくても、写真がきれいで情報がそろっていれば、選ばれる余地は十分にあるということです。逆にいえば、そこが薄いと、どんなに味が良くても最初の数十秒で候補から外れてしまいます。
そして、その「気になった人」が最後にあなたを選ぶかどうかは、タップした先で決まります。地図の情報だけで完結せず、お店の雰囲気やこだわりが伝わる1ページがあると、「ここに行ってみよう」の後押しになります。いまはその行き先が、多くのお店で用意されていない状態なのです。
今日から、無料でできること
では、どうすればいいのか。お金をかけなくても、できることから始められます。
- Googleビジネスプロフィールを埋める——営業時間、メニュー、写真。空欄をゼロにするだけで、地図での見え方が変わります。
- 写真を10枚以上載せる——外観・内観・看板メニュー。AIは写真の中身まで読み取ります。
- 口コミに返信する——件数だけでなく、返信しているかも見られています。
そして、ここまで整えたうえで最後のひと押しになるのが、公式サイトを1枚持つことです。大がかりなものは要りません。お店の名前で検索した人が「ここだ」と安心できる1ページ。それが、集まった評判の"受け皿"になり、AIにお店の情報を裏付ける材料になります。
この記事のまとめ
釧路のカフェは、評価4.56と実力十分。それでも28店中23店が自社サイトを持たず、ネット上で見つけてもらいにくい状態でした。まずはGoogleビジネスプロフィールを整え、そのうえでサイトを1枚。人気店がまだ手をつけていない今こそ、先に整えたお店が一歩先に出られます。